診断時:50歳代前半

インタビュー時:診断から4年(2009年)

性別:女性   保健医療圏:八戸地域

世帯状況:親子

備考:正確には子宮体がん 

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手術とか入院とかの話になったときには、最初は10月末ぐらい、とにかく10月中には入院という話だったんです。でも、私としては、9月(下旬)にがんとわかっているから、早く手術で取りたいという気持ちがあったので、1カ月も間を置くのかと。病院のほうもベッドの都合があったと思うんですけれども、入院関係の話をしたときは、先生ではなくて、看護師さんの専門をやっている方だったんですけれども、「体がんはそんなに進行が早くないから」みたいに。

 

抗がん剤と思ったとき(分かったとき)に、正直やりたくなかったです。仕事をやめたくなかったですし、脱毛とか副作用とかが心配でしたし。 実際、4人部屋に抗がん剤の点滴だけで、1泊2日とか2泊3日で、点滴だけで来る方がいらっしゃるんですよね。

その方たちが順調にいいのであれば、私も、それじゃ抗がん剤と言ったかもしれません。でも、そうじゃなかったのでね。 

 

私の執刀医も、抗がん剤はがんにも効くけど、健康な臓器にも悪いよというのを知っているんですよ。だったら、免疫力を高めてがんと闘わなきゃならないのに、反対のことをするんだと。ほかの臓器まで悪くしちゃって、やっぱりだめだって、本を読んでなおさら思いました。

 

1冊目の買った本が、『抗がん剤拒否のすすめ』という題名のすごくインパクトがある本で、えっ、拒否できるんだと思って、あっという間に読みました。

その先生はすごくいい先生で、私の素人の患者の話を聞いてくれましたし、「私、抗がん剤やらないと思います。食事療法をやると思います」と言っても、「ああ、そうですか」と受け入れてくれました。

その先生は、「わかりました。ただ、検査だけはちゃんと来てくださいね」と言ってくれて、

 

今、がんイコール死じゃないですから、生存率が高くなっていますから、私みたいな治療もあるし、いろんな選択肢があるわけですから。ただ、お医者さんは、今言ったみたいに、決められていることしか言わないから、あとは自分が決めるんですよね。私は、病室で抗がん剤で具合が悪い人たちを見ていて、「私も抗がん剤をやってがんと闘います」なんて言えないですよ。そういう気持ちになりません。

 

私は、看護師さんが「一回ぐらい試して、合わなかったらやめてもいいよ」と言ったから、一回ぐらいはと思ったんですけれども、夫が、「どうせやらないと決めているんだったら、やらなくてもいいだろう」と。あ、そっかと。そんなもんです。

そうだよな、やらなくていいよな。食事療法って自分でそういうふうに言っているからなと思って。

 

いろいろな情報を得て、自分に合った治療をやっていく。