診断時:50歳代前半

インタビュー時:診断から7年(2009年)

性別:女性   保健医療圏:上十三地域

世帯状況:親子

備考:正確には子宮頸がん 

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何で私だけこんな、こういう病気を持っていたのかな、家族も身内もだれもなっていないのに、私だけががんになったのかなと思いました。体質もあるのかな、でもおかしい、がんで死んだ人もいないのに何でだろうと思いました。

 

でも、それを考えるのもあほらしい、考えれば考えるほどばかくさいというか何というか、考えたってしようがないし、半分諦めて、怖いというのか、これから先をどういうふうに暮らしていけばいいか、どういうふうに付き合っていけばいいのか、がんとどういうふうに闘っていけばいいのかと思いました。

 

やっぱりくよくよしない、前向きに生きるということですね、それが何よりだと思います。元気で前向きに生きたほうがいいと思います。一つでも前へ、前へと生きていこうかなと思っています。そしたら、病気に負けないで勝てるかなと思っています。

 

全然、病気のことなんて考えたことがなかったんです。病気になってからいろいろと、こういう病気をすればこういう症状が出るんだということを考えました。こういう病気のことは全然人ごとのように考えていました。深くは考えていませんでしたね。今でも体が思うようにならないと、「死んでしまいたいな」と思うときがある。何もできないし、ただ苦しんで、こうやっているなら死んだほうがいいかなと思うときがあります。

 

調子がいいと、何も考えないけども、別の病気でもこういうふうに考えるのかなと思います。自殺する、死にたいなという人たちの気持ちがわかりますね。考えるなといっても考えてしまうときがあります。体調が良くないときなんでしょうね。体調が良いときは何も考えないけども、ちょっと体の調子が悪いなと思えば、楽になりたいなと思うときもあるし、ただただ眠いというときもあるし、あくびばかり出るときもあるし、こうやって8年もよくここまで生きてこられたなと思っています。3カ月もたない人もあるし、1カ月そこそこで死ぬ人もあるし、それに比べたらいいのかなと思うんですけども、本当に治療はつらかったですね。