診断時:40歳代後半

インタビュー時:診断から30年(2009年)

性別:女性   保健医療圏:上十三地域

世帯状況:

備考:正確には子宮頸がん 

下↓の▶ボタンをクリックして音声を聞く事ができます。

 

患者自身がもう少しね、大人になるというのか、今の人は大人にならない人が多いから。そうですよ、大人でない大人、今もって子供という大人が多い。

 

そうすると、一体どうするという感じでハラハラしてしまう。相手のことを考えない人が増えたんでしょうね。まず自分のこと。昔は道を通るにしても、「あ、ごめんなさいね。通りますよ」とか、声をかけるじゃない、狭いところだと。全然そんなことないですものね。思いやりの気持ちがあれば病院の雰囲気も変わってくるし、患者さん自身もそう思わなければだめだと思う。自分だけじゃない、相手も同じ苦しみを持っているんだから、そうすると、声をかけやすいじゃないですか。皆、うちの方も「一人じゃないからね、何でも言い合おうね」と。

 

一人というのは寂しいですよ。家にいても一人はやっぱり大変。だから、患者さんというのは、やっぱり一人が多いんじゃないかなと思う。友達をつくるということも、今の人たちは下手でしょう。自分から声をかけて、道をすれ違った人に「おはよう」とか「こんばんは」とか言わないじゃないですか。黙って通り過ぎて行くでしょ。そうじゃなくて、一声かけたらまた違うと思う。こっちから声をかける、その思いが強いですね、今はね。