診断時:30歳代後半

インタビュー時:診断から31年(2009年)

性別:女性   保健医療圏:上十三地域

世帯状況:夫婦のみ

備考:正確には子宮頸がん 

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子どもには(病名は)何も言いません。「お母さん、ちょっと悪いから、病院に行って入院してくるから」と。その前にも3番目の子を産むときにたびたび切迫流産で行って、そのときも1週間とか長くても2週間入院していたし、(私の)妹もそばにいるし、実家もそばだし、そんなに、どうにか食べていけるんじゃないかと思っていました。

 

やっぱり、何がつらいと言われれば子供ですね、家庭がね。今だったらばまだ心配ないでしょうけど、幼稚園の支度ができないんです。 

 

手術して、そんなに(自分が)つらいということはないです。子供が小さいから、家に帰りたい、それが一番。まだ幼稚園に入らない3歳かそれくらいの子供がね、上の子供たちは大きいから、まあまあですけども、それでも、あの子はどうしているんだろうとそればかりです。子供が病院にお父さんと一緒に来るときに、全然嫌だって言わないんです。「もう時間だから帰るんだよ」と言えばニコニコ笑ってバイバイって帰るんです。あれが一番つらかったですね。子供が帰った後に泣きました。いれば私のご飯が食べたいって、おいしくなくてもお母さんが食べるのを一緒に食べたいんじゃないの、「これ食べたい」って。やっぱりこの子はまだ3歳か何ぼなんだもの、お母さんがいなきゃ、お姉ちゃんたちがいても違うからね、あれがちょっとつらかったです。子供が小さくてね。