診断時:40歳代後半 インタビュー時:診断から30年(2009年) 性別:女性 保健医療圏:上十三地域 世帯状況: 備考:正確には子宮頸がん |
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皆さん、頑張っているんだなと思うから、こっちも頑張らなきゃという感じでね。そういう面では、部屋の人たちは良かったんじゃないかなと思います。
退院してから年2回、私は自分の手料理でおいでと、みんなでどうしてるかということをおしゃべりしよう。そうすると、自分の病気の状態、退院してからのこととか、それから、家庭のこと、子供たちのこと、いろいろな話が出てくるわけ。それで、だれにも言えない人の思いがその中にギュッと詰まるんですよ。
退院してからでもみんな、訪ねてあるいたりしました。退院して、「どうしてる?」と電話しながら、「こうだよ、こうだよ」と。「体調はこうなんだけど、どうしたらいいのかしら」「とにかく先生に聞いたほうが一番いいよ。あの先生はいいから」って、一人一人に声をかけてきましたね。それは良かったなと私は思います。
ほかの部屋の人はみんなバラバラ、自分勝手な感じで、一人一人がやっていますけれども、それじゃ寂しいもの。長い間入院しなきゃならないでしょ。そうすると、3カ月、4カ月もいて何を話す、何をしたいか、だれも関心を持たなかったらどんなに寂しいですか。だから、病室の中で声をかけることは、ものすごくお互いに励ましになりましたね。だから、一人じゃないんだよというのが根っこにありますかね。