診断時:50歳代前半

インタビュー時:診断から4年(2009年)

性別:女性   保健医療圏:八戸地域

世帯状況:親子

備考:正確には子宮体がん 

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何人か知っている看護師さんがいて、そのうちの一人の方が、当直だったんでしょうね。「Mさん、今日は夜9時過ぎだったら時間が空いてるから、ナースステーションにいらっしゃい」と彼女のほうが声をかけてくれて、よっぽど私、落ち込んでいたんだと思うんです。私のほうからお願いしたわけじゃないんですよ。

 

私、えっ?と思ったんですけれども、じゃあ、行こうかという気持ちになって、彼女は消灯した後、各病室を見回った後、ナースステーションに来てくれて、1時間ぐらい、その看護師さんとじっくり話をして、病気になったいきさつとか、先生に今日、抗がん剤と言われたけど、本当はやりたくないんだよという本音を話をして、その看護師さんが、「いや、いいんだよ、Mさん。まず一回ぐらいやってみて、合わなかったらやめればいいんだし、人によっては、何ともないっていう人もいるんだよ」って言われて、そうかと。

 

1時間ぐらい話をして、病室に帰ってきたときは少し気持ちが楽になってて、確かに寝つきは悪かったですけれども、それがあったのとなかったのでは、全然違ったと思うんです。それは、先生と今後の治療をどうするかと話したときに、彼女のメンタル面ですごく助かりましたとお話をして、ちょっとウルウルしながらお話をしたら、「あぁ、そうですか」と。

 

また退院してから何カ月もしてからスーパーで会ったら、「あのとき、Mさんがありがたかった、うれしかったって言ってたよって先生から聞いたよ」と言ってくれて、本当に手術とか何とかというのはお医者さまがやるでしょうけれども、メンタル面というのはすごく大事だと思いますよ。