診断時:50歳代後半 インタビュー時:診断から8年(2009年) 性別:女性 保健医療圏:上十三地域 世帯状況: 備考:正確には子宮体がん |
下↓の▶ボタンをクリックして音声を聞く事ができます。 |
化学療法を受けたときにも、歩けなくなったのも、つまり、そのお薬の後遺症であるということを、なぜにちゃんと、患者に対してはっきり伝えてほしかったと思うんですよね。
浮腫はまだなっていないんですけども、この前も7月に産科の先生に言って笑われたんですけども、この、恥骨の半分左のほうが痛むんですよね。毎日じゃなくて、たまに痛むの。痛み出すと寝てても痛くて起きる、そして、全体に左の足がそうなるんです。冷えもこっちだけなの。こう痛いと浮腫じゃないかという頭があって、それで先生に話しして、「浮腫になったらズボンの上からでもわかるよ」って言われたんですよ。
そういうことも、つまり、わからないから聞いているのであって、わからないから言っているんだから、先生が、そういうものでないっていうのを説明してくださればいいのに、私はわからないから言っているのに、「では、この痛みは整形外科に行くのですかね」って聞いたんですよね。「どうしても病気にしたいんですか」って、今度はまたこういう話をされた。
本当にこれ、伝えられても悪いことじゃなくて、本当にそのとおりなんですよ。そういうふうに言われて、私としてみればそれ以上のことを聞けなかったんですね。時間を置いてから、私がわからないから言っているのであって、何も病気にしたいのじゃなくて、わからないから聞いているのだから、「今診るけど」とは言いながらも、「そういうものでなくて、浮腫はこうこうこうなんですよ」と、どんなに忙しくても言ってほしいと思うの。
手術後、何年してても出るにいい病気だって聞いているので。だから、例えばこっちが病んだりすると、恥骨まで痛む、本当にそうかなって思ったりして、そういう不安があるから聞いたのに対して、先生がそんな話をされて、私は残念だと思うのと、このがんの治療を受けてて、日ごろ本当にこれまでに思ってきたことは、日常生活をしてて、自分の体に対して、何かこういうことはどうであろうとか、こう聞きたいという思いがあるじゃないですか。それを病院に行くときにちゃんとメモって行くようにはしているつもりでも、タイミングで先生に話していいものか、それから、今、話をしていいかという、顔色を伺うわけではないけども、言いにくい先生のときと、言いやすい先生のときがあるじゃないですかね。
私一人だけが患者でないのは十分承知です。だけど、いかにして自分の病気と立ち向かっていこうと思っている私自身にしてみれば、そういうふうなこともね、持ってほしいと思うの。そういう治療の仕方、それがお金がかかるんであれば、そこで治療費をいただいて、もらえばいいんでしょうし、そういうふうにして診てほしいなと、本当にそういうふうな時代が来てほしいと思っている本当に。
確か、お医者さんはこの病気だから、自分ではわかっているからそうなんだって、黙って言われたことをやっていればいいと思っているかもしれないけども、やっぱり病人そのもの、患者そのものは、その病気に対しての情報は、順番というか段階というか、そういうのをやっぱり伝えてほしいと思うんですよね。次はどうなるんだろう、次は何なんだろうという不安な気持ちが、私としてはないほうが、まだ、立ち向かっていくのにそう思います。
治療をしてもらう方法も、今、私が思っていることを伝えて、スムーズにいけるような治療に変わってほしいと思うし、なかなか大変なことはわかりますけれども、そうでなければ患者の思いというのが、聞きたいことも聞けない。