診断時:50歳代前半

インタビュー時:診断から4年(2009年)

性別:女性   保健医療圏:八戸地域

世帯状況:親子

備考:正確には子宮体がん

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私も結局、何でがんになったか知りたくて、一番最初の病院に何回も先生に訴えに行ってるんですね。何で2年間も、3回がん検診しているのに、何で私は体がんになったんですかということを訴えたくて、泣き寝入りしたくなくて行っているんですけれども、やっぱり自分には非がない。

 

だから、そのときにその先生が正直に、がん検診というのは、頸がんの検査だけだったんですよとか、あれこれ手を尽くした検査をしたにもかかわらず、見つけられなくて、私が体がんになったら納得できるんです。そうかと。あの先生も手を尽くしてくれたけど見つけられなかったんだよなと納得できるんです。だから、先生を訴えようとかそういう気持ちは起きなかったです。

 

でも、そうじゃなかったので。もう先生の顔も見たくないと。だから最初は、私一人で……。あ、そうだ、私一人で入院前に行ってるんです。E病院で告知されたときに、えっ、何でという気持ちがあって、次の日だったかな、会社の帰りに自分で病院に乗り込んで、先生には会いたくないので、受付のところで、私のカルテをくださいと言いに行ったんです。

 

先生にちょっとペナルティーを与えたい、訴えたいという気持ちが起きて、東京の医療弁護団にまで相談に行ってるんです、実は。

 

実は、裁判は起こさなかったんですけれども、示談したんです。本当に最低限の入院にかかった費用とか、本当に最低限の金額で、私もそれこそ、こういうときいくらぐらい賠償というんですか、相場というのかな、わからないものですから。

 

本当に最低限のお金を。そしたら二つ返事で「はい」ということで。示談といえどもお金を出していただくということは、認めているということですよね。

 

私は、こういうお医者さまだったんだと、そこで思いましたね。やっぱりいろんな先生がいらっしゃるんだなと思って。