診断時:60歳代前半

インタビュー時:診断から6年(2009年)

性別:女性   保健医療圏:八戸地域

世帯状況:夫婦のみ

備考:正確には横行結腸がん 

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――お風呂に行ったらフラフラしてたんですね。

 

フラフラして、年のせいなんだと思って、1回は倒れたけども、いつも上がってくればフラフラとするんです。着替えをするときに吐き気がしたような気がして、みんなで、「あら、真っ青だよ」と言ってくれて、「ああ、そうなの、いつもこうなのよ」とか言っていました。

 

でも、60歳になればこんなに体が疲れるのかなと思ったりもして、ただそれだけのことかなと思っていたんです。でも、やっぱりこの年でこんなに仕事もしないで、ダラっとしている人もないんじゃないかと主人に言われてしまって。(笑)

 

自分は、自分のことを病気じゃないと思っているんですよ。おなかも全然痛くないし、別に便秘もないしと自分では思っていたんです。

 

(検査を)やってもらったら、「腸から血が出ていて、こういうふうに貧血になったんだ」ということを初めて知って、「あら」と。そのとき初めて病気でこうなったのかと気付いて、その間、どこも痛くないから、全然、自分は病気だという気はしてなかったんです。

 

こういう場合だって、ちょっとどこか痛いとわかるけども、全然どこも痛くなかったから、不思議でしょう。出物なんかしていたら、痛くてもいいはずですよね。それが痛くないから不思議……。