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発見 / 兆候

 

 大腸がんは、早期に発見し治療をすれば、完全に治る可能性が高いといわれていますが、早期の大腸がんでは症状がないものも少なくありません※1。

 ここでは、大腸がんの兆候がどのようにして現れたのか、そして、日常生活を送る中で、“いつもと違う”、“何かおかしい”と気付いたことについてのお話をご紹介します。

 

 大腸がんの自覚症状は、がんの発生した場所や病状によって異なるといわれています※1。インタビューにご協力くださった方々が語られている大腸がんの兆候としては、便の変化をはじめ、複数の自覚症状が挙げられていました。 



便の変化

 何らかの兆候があって大腸がんと診断された9名中4名の方が、日常生活で、ほとんど毎日かかわっていた便が変化してきたことから異常に気付いていました。太さや色、軟らかさ、そして、排便の回数などの変化が、何かおかしいと気付くきっかけになっていました。細くなった便が、時間の経過とともに、軟らかくなり、そして血便へと変化していく状態を経験されていた方や、便の異常とともに食欲の低下や痛みといった複数の症状を同時に経験されていた方もいました。

 

・便が細くなり、そのうちに赤い血が混じるようになった。トイレに行く回数が増えたころには、便が赤くなっていた。(60歳代後半・男性)

  

・少し食欲が落ち、下腹部の痛みが続く中、便が黒く、軟らかくなり、ひっきりなしにトイレに通っていた。(50歳代前半・男性)

 

 本当は便に何らかの変化があったのかもしれないのに、水洗トイレだったので見逃してしまっていたのではないかと語られている方もいました。 国立がん研究センター監修のがんの冊子※2でも、「流す前に必ず自分の便の状態を確認しましょう」と注意を呼び掛けているように、ほとんどが水洗トイレになった今では、便を観察する機会が少なくなっているようです。

 

・水洗トイレなので、便の異常を見逃していたのかもしれない。(60歳代後半・女性)

 

 

便以外の自覚症状

 便の変化以外に、体重の減少、食欲の低下、倦怠感(けんたいかん)、おう吐、痛みなどといった、他のがんや疾患にもみられる症状を経験されていた方もいました。インタビューでは、必ずしも、大腸がんだけに特有の自覚症状とばかりはいえないものが、重要な兆候の1つとして語られていました。

 自動車免許の更新時に撮影した自分の顔写真を見てやせたと感じたり、食事の量が減ってきたり、また、異常な疲れを感じていた方もいました。

 

・食事の支度をするだけでも横になりたいほど、疲れを感じていた。(60歳代前半・女性)

 

 胃腸薬を飲んでも、おう吐がおさまらないことに異常を感じていた方もいました。腫瘍が大きくなってくると、腸(ちょう)閉塞(へいそく)(腸管がふさがり、食物やガスなどが通らなくなる状態)を起こし、吐き気やおう吐、腹痛などの症状が現れることもあるといわれています※3。 

 

・おう吐が続いていた。(60歳代後半・女性)

 

 

 成長した腫瘍に押されて、がんに侵されていない近隣の臓器に痛みを感じていた方もいました。

 

・膀胱にまで達していた腫瘍に押されることにより、睾丸に痛みが生じた。(60歳代前半・男性)

 

 

思い違い

 自分が日常的に経験していた他の疾患の症状と似ていたために、大腸がんの兆候とは思わず、がんの専門医を訪ねることはなかったという方もいました。

 

 肛門からの出血を、痔だと思い込まれていた方がいましたが、がん以外の大腸の病気でも大腸がんと似たような症状が起こることがあり、一番、間違えやすいのが痔疾患といわれています※3。痔の傾向がある方にとっては、なかなか痔との区別がつきにくいようです。

 

・何となく具合は悪かったが、肛門からの出血は痔のせいかなと思っていた。(60歳代後半・男性)

 

 フラフラする貧血の症状を、特に気にとめることもなく、検査の結果を知らされた時に初めて、がんの兆候だったことを知ったという方もいました。大腸がんが、直腸から遠く離れた場所(横行結腸、上行結腸、盲腸)にあり、慢性の出血が起こっている場合は、貧血の症状が現れて、がんが発見されることもあるといわれています※1※3。

 

・痛みもなかったので、湯上りにフラフラして倒れたのは、いつものことだから、病気じゃないと思っていた。(60歳代前半・女性)

 

 

 

兆候がない

 大腸がんと診断された場合でも、必ずしも全ての方に何らかの兆候が現れるとは限らないようです。早期がんでは症状はほとんどみられないことが多いといわれています※1。今回のインタビューでも、無症状のうちに健康診断を受けたことがきっかけで、がんが発見された方がいました。中には、「もし出血しているのであれば、排便の時に水が赤くなって気付くだろう」 といったように、がんであれば、必ず、何らかの異常を知らせるサインがあるのではないかと考えていた方もいました。

 

・何の兆候もなかったのに、職場で受けた健康診断の便潜血検査で陽性という結果が出た(60歳代前半・男性)

 



【参考資料】

※1 大腸癌研究会(編):大腸癌治療ガイドラインの解説(2009年版)

※2 国立がん研究センター(監修):がんとどう付き合うか-大腸がん.がん研究振興財団発行 2007年

※3 藤田伸,島田安博ほか(監修):国立がん研究センターのがんの本-大腸がん:治療・検査・療養.小学館クリエイティブ.2011年

 

1 便が細くなり、そのうちに赤い血が混じるようになった。トイレに行く回数が増えたころには、便が赤くなっていた。 2016.02.10
2 少し食欲が落ち、下腹部の痛みが続く中、便が黒く、軟らかくなり、ひっきりなしにトイレに通っていた。 2016.02.10
3 水洗トイレなので、便の異常を見逃していたのかもしれない。 2016.02.10
4 食事の支度をするだけでも横になりたいほど、疲れを感じていた。 2016.02.10
5 おう吐が続いていた。 2016.02.10
6 膀胱(ぼうこう)にまで達していた腫瘍に押されることにより、睾丸(こうがん)に痛みが生じた。 2016.02.10
7 何となく具合は悪かったが、肛門からの出血は痔のせいかなと思っていた。 2016.02.10
8 痛みもなかったので、湯上りにフラフラして倒れたのは、いつものことだから病気じゃないと思っていた。 2016.02.10
9 何の兆候もなかったのに、職場で受けた健康診断の便潜血検査で陽性という結果が出た。 2016.02.10

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アイコン葉青森県健康福祉部 がん・生活習慣病対策課

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