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発見 / がんと診断されたとき

 

 ここでは、大腸がんであることを知らされた時の状況と、ご自分が大腸がんであることを知った時の気持ちを、ご家族の反応もあわせてご紹介します。

 

 

診断の内容を伝えられた時の状況

 “がんである”という事実が伝えられる時には、“告知”という言葉が使われ、社会でも広く浸透してきました。がんが不治の病と考えられていた時代は過ぎ去り、告知を希望する方も増えています※1。

 また、医学の進歩により治療方針の選択の幅が増え、がんを患っていらっしゃる方々の価値観も多様化してきていることから、自分の病状を知り、受ける治療を自分の意志で選択することができるように、多くの場合、本人に告知されるようになってきました※2※3。

 

・紹介先の病院で、あっさりと、がんであることを告げられた。(50歳代後半・男性)

 

 検査の結果、がんであったことを伝えられる時には、医師から単に病名を告げられるだけではなく、がんが、どこの場所にできていて、今、どのような状態にあるか、更には、今後の治療方針としてどのようなことが考えられるかといった見通しについてもあわせて説明されていました。

 

・検査直後に、いきなり、がんであることとステージ(進行の程度)が伝えられた。(50歳代前半・女性)

 

・進行した直腸がんであり、治療を急いだ方がよいことを伝えられた。(60歳代後半・男性)

 

・人工肛門になる可能性も含めて、結腸の下にがんがあることを伝えられた。(60歳代前半・男性)

 

 中には、大腸がんが発見された時に、肝臓への転移も見つかっていた方がいました。医師から、その時の病状を説明してもらいながら、更に、今後の治療方針に加えて、ホスピスの話も伝えられていました。

 

・大腸は手術できるが、肝臓は転移していた腫瘍の数が多いので難しいと言われ、最終的にはホスピスへの移行もあることを告げられた。(60歳代後半・女性)

 

 大腸がんかどうかを調べるための精密検査の1つに内視鏡検査があります。肛門から大腸内視鏡を挿入して大腸を内側から調べる方法で、ポリープや、がんを直接観察できると同時に、がんの疑いのある組織を採取し、病理検査に回して、がんかどうかを診断することができます※4※5。

(大腸がん検査に関する詳しい内容は、『がんを学ぶ-大腸がん』に掲載されていますので、ご覧ください)

 今回のインタビューでは、検査中に治療を兼ねて内視鏡で切除したポリープが、がんであったと伝えられた方がいました。「検診で指摘された便潜血反応の結果を持って受診した病院で、ポリープだといわれてレーザーで切除したものが、病理検査の結果、がんであったことがわかって、どうしたら良いかわからなかった。」と語られていました。

 

 治療を兼ねた大腸内視鏡や病理検査の後に、がんと診断された方がいる一方で、実際に外科手術を行った後に、がんであることを知らされた方もいました。

 

・医師から「腫瘍を取る」とだけ言われていたが、手術後に、がんであったことを伝えられた。(60歳代後半・男性)

 

 盲腸だろうと言われて手術を行なったが、退院後の外来診察の時に、医師から、実は虫垂がんであり、播種(はしゅ)(種が播かれるようにがん細胞がバラバラと広がっている※6)の状態になっていたことを知らされた方がいました。

 原発性虫垂がんは比較的まれな疾患であり、手術の前に確定診断を得ることは難しい場合が多く、急性虫垂炎との診断で、お腹を開けてみてはじめて、がんであったことがわかったという報告もあります※7。

 

・手術の結果は、かなり進んだ虫垂がんであった。手術後に相談に行った紹介先の東京の病院では地元での緩和ケアを勧められた。(60歳代後半・女性)

 

 

がんであることを伝えられた時の気持ち

“がんである”と告げられることは、誰にとっても決して良い知らせとはいえません。自分が、がんであることを知った時、多くの方が、その時の気持ちを「ショック」という言葉で表現されていました。インタビューの中では、予期せぬ出来事への心の動揺や、辛い状況の中にありながらも家族や医師に見せた思いやりの気持ちが語られていました。また、一方では、検査の結果を聴く前に、がんかもしれないということを予想していたために、あまり驚くことはなかったと語られていた方もいました。ここでは、がんであることを伝えられた時に湧き上がってきた、さまざまな思いが錯綜(さくそう)する中での語りをご紹介します。

 

・「がんですよ」と言われた時は、すごくショックで、「自分も終わりかな」と思った。(60歳代前半・男性)

 

・ポワンとなって頭が受け付けなかったが、夜になるにつれ怖さを実感し、パニックになった。(60歳代前半・女性)

 

 がんと診断された時、ご自分がおかれている立場によって、異なった思いが湧き上がっていた方もいました。

 

・妻や子供のショックに比べたら、自分はそれほどではなかったとはいうものの、やはりショックだった。(50歳代後半・男性)

 

 自分が病名を伝えられ、辛い思いの中にあっても、自分ががんであることをご家族が知った時の気持ちを考えたり、検査の結果を伝えてくれた医師の気持ちを思いやる方もいました。

 

・家族に何て言おうか考えながら、ひたすら事故を起こさないように慎重に運転して帰った。自分が思っていた以上に、家族のショックの方が大きかった。(60歳代後半・女性)

 

・自分の病状が相当に重く、肝臓にも転移しており、ホスピスとまで言われて驚いたが、その病状を伝える先生もつらかったと思う。(60歳代後半・女性)

 

 医師から正式に病名を伝えられる前に、がんであることを予想していた方もいました。検査の結果を伝えられる時に、ご家族の同席をうながすような医師の言葉や、内視鏡検査の時にモニターに映し出された自分の腸内の画像の様子とその時の医師とのやりとりなどから、検査の結果を伝えられる前に、がんかもしれないと気付いていた方もいました。その語りからは、あまり驚くことはなく、覚悟を決めて、家族と共に淡々と説明を聴いていたり、逆に、ご家族を気遣って独りで検査結果を聴きに行ったなど、いきなり検査の結果を伝えられた方とは、少し違った反応が見られました。

 

・既に血便の症状もあり、予想していたので、びっくりもしなかったし、妻も説明をしたら納得していた。(60歳代後半・男性)

 

・覚悟をして、家族と一緒に医師からの話を淡々と聴いた。(60歳代前半・男性)

 

・医師の言葉や検査時の状況から「がんかもしれない」という予感があり、独りで結果を聞いた。その後、いきなり夫に伝えたので、かなり驚かせてしまった(60歳代前半・女性)

 

 

【参考資料】

※1 斎藤和好:わが国における癌告知とインフォームド・コンセントの現状.臨床外科 2005;60(9)

※2 問山裕二,楠正人:患者目線のがん医療:概論(インフォームドコンセントについて).日本臨床 2011;69(増刊号3)

※3 阪真,笹子三津留ほか:がん告知とインフォームド・コンセントにおける一般的留意点.臨床外科 2005;60(9)

※4 大腸癌研究会(編):大腸癌治療ガイドラインの解説(2009年版)

※5 藤田伸,島田安博ほか(監修):国立がん研究センターのがんの本-大腸がん:治療・検査・療養.小学館クリエイティブ.2011年

※6 国立がん研究センターがん対策情報センター(編著):患者必携-がんになったら手にとるガイド,第1版.学研メディカル秀潤社. 2011年 

※7 稲荷均,熊本吉一ほか:術前に診断しえた虫垂癌の1例.臨床外科 2005;60(4)

 

 

1 紹介先の病院で、あっさりと、がんであることを告げられた。 2016.02.10
2 検査直後に、いきなり、がんであることとステージ(進行の程度)が伝えられた。 2016.02.10
3 進行した直腸がんであり、治療を急いだ方がよいことを伝えられた。 2016.02.10
4 人工肛門になる可能性も含めて、結腸の下にがんがあることを伝えられた。 2016.02.10
5 大腸は手術できるが、肝臓は転移していた腫瘍の数が多いので難しいと言われ、最終的にはホスピスへの移行もあることを告げられた。 2016.02.10
6 医師から「腫瘍を取る」とだけ言われていたが、手術後に、がんであったことを伝えられた。 2016.02.10
7 手術の結果は、かなり進んだ虫垂がんであった。手術後に相談に行った紹介先の東京の病院では地元での緩和ケアを勧められた。 2016.02.10
8 「がんですよ」と言われた時は、すごくショックで、「自分も終わりかな」と思った。 2016.02.10
9 ポワンとなって頭が受け付けられなかったが、夜になって怖さを実感し、パニックになった。 2016.02.10
10 妻や子供のショックに比べたら、自分はそれほどではなかったとはいうものの、やはりショックだった。 2016.02.10

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アイコン葉青森県健康福祉部 がん・生活習慣病対策課

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