――どうでしたか、先生の告知の仕方というのは。

普通のあれだなという感じでしたね。

――病名、こういう病気ですという名前を。

やっぱりそういう病気（がん）だということを、大腸がんですよと。結腸、ずっと下のほうですからね。自分は人工肛門も必要になるかもしれませんよと。幸い、そういうことはなく終わったんですが。私にしてみれば、普通の予期した気持ちで受け入れたという感じですね。

――そのときは、先ほどおっしゃっていたような５年生存率とか、そういう話も出ましたか？

ええ、ある程度のことは出ました。１４年前といえば、我々にしてみれば、がんだということになれば、死の病気だというぐあいにみんなが思っていた時代ですから、今はそんな時代でないかもしれませんけれども、今とは違いますので、それなりに（受けとめました）。