治療 / 術後の定期検査
大腸がん治療の外科手術の後におこなわれる定期検査は、手術後の経過を見るためや再発や転移の有無を調べるために行われるものです。
今回インタビューに応じてくださった方も、定期検査を受ける中で、再発・転移が見つかった方がいました。ここでは、術後の定期検査を受ける前の気持ちと結果を聞いた時の気持ちも併せてご紹介します。
手術を終わって、経過を見るために、定期検査を受けられている人の中には、手術後5年たっても再発・転移がなく、その時の気持ちを、「喜びはひとしおだった」と語られていました。
・検査を受けて、合格するたびに「万歳」といっていた。最後に5年たってもういいですよと言われた。(60歳代前半・女性)
術後の定期検査は、はじめは1ヶ月、3ヶ月と、次第に間隔が空き、6ヶ月毎といった具合になっていくようです。そんな中で、一年半後の定期検査で肺への転移が発見された方もいました。
・術後の検診で、1年半後にPETを撮った時には転移がはっきりしなかった。しかし、その後のCT検査で両方の肺転移がわかった。(60歳代前半・男性)
また、定期検査は、安心感につながったと語られ、定期検査の結果肺への転移がわかった時も「人生のプラスになった。」と、肯定的に捉えていらっしゃる方もいました。
・年2回の定期検査で、生活の安心感が持てる。そして、定期検診で肝臓への転移がわかった。(60歳代前半・男性)
術後の定期検査は、がんの再発や転移の有無の確認のほかに、術後の経過を見るためにも行われます。今回インタビューに応じてくださった方の中にも、2年以上病状の変化(CT検査で転移を疑われている影の大きさの変化)を定期的に見て経過を追っていらっしゃる方がいました。
・本当に影かわからない。取りあえず定期検査は続けましょうと言われている。(50歳代後半・男性)
この他にも、定期検査を受けるために病院に行く場合の、通院時間や通院手段について語られた人もいました。
例えば、医師が患者への負担を考えて通常2回の検査日を設定されるところを、腸と胃の内視鏡を一度に予約をしてくれたので通院回数が少なくなったという方もいました。
また病院までの距離が近いことや車での通院ができるなどの通院のしやすさを語られる方もいました。
一方定期受診の楽しみを見出して、「病院に行った帰りには、ちょっと寄り道をし、病院の食堂で食事をする。」など語られた人もいました。