再発・転移 / 再発・転移を告げられたときの思い
がん治療を受けている人の多くは、再発や転移の不安のある中で日々を過ごされています。そして、再発や転移がわかったときには、多くの人が「なぜ」と思ったりショックを受けたりすることもあると思われます。ここでは、再発・転移を告げられた時の思いをご紹介します。
なお、大腸がんの診断を初めて受けると同時に、転移を告げられた人の語りは、【発見】<がんと診断された時>の項でご紹介していますので、ご覧ください。また、再発・転移を知らされて、その後どのようにがんと向き合っていくかということに関する語りは、【がんと向き合う姿勢】のトピックでご紹介していますので併せてご覧ください。
がんの転移が疑われても、自覚症状があらわれないこともあります。がんは、目に見えないから、どう対応してよいか誰にも分からないという気持ちを語ってくれる方がいました。
・がんは見えないから、どう対応したらいいか分からないし、色々考えても仕方ない。(50歳代前半・男性)
再発や転移は、いつ発見されるか分からないといった不安があります。そういった中で、再発や転移を知らされて驚いたり、ショックを受けたりしたと話される方が複数いました。
・3か月前にはなかったのに、少しの期間で大きくなっているとビックリした。(60歳代後半・女性)
・再発はないと言われたのに再発があった。これで終わりかなとショックだった。(60歳代前半・男性)
一方、最初の手術後7年目に肝臓への転移が発見された方もいました。その時の気持ちを、大抵の人は再発や転移が発見されることを怖がりますが、早く発見して治療をしようという前向きに生活されて積極的に検査を受けたと語られています。
・転移を告げられたときは、早く発見して治療すれば、早く治るという前向きな気持ちだった。(60歳代前半・男性)