診断時:60歳代後半

インタビュー時:診断から1年(2009年)

性別:女性   保健医療圏:青森地域

世帯状況:夫婦のみ

備考:多発肝転移 

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――最初に気づかれたというのはどういったところからですか?

 

最初は3月に、いきなり強めにおう吐したんです。熱もないし、変だなと思いながらも胃腸薬を飲んで、ちょっと抑えていたんです。でも、なかなか止まらないから、たくさんではないですけども、少しずつ毎日のように出ているから、ちょっと異常だなと思って、近所のお医者さんに診てもらったんです。

そのときは胃カメラを飲んだりしたんですけども、胃のほうはさほど悪くはないし、そのまま胃薬をいただいて飲んでいたんです。でも、一向に吐き気やおう吐が治まらないものですから、そのときは病院ではリキッドとかそんなので抑えていたんです。

 

――リキッドっていうのは胃腸薬?

 

いいえ、栄養剤です。

 

――吐くから、栄養を入れなきゃ?

 

栄養を補うため。固形物を摂るのが困難で、食欲もなくなってきて、栄養が不足すればだめだということでリキッドを出してくれたんです。

 

それで抑えていたんですけど、それでもちょっとおかしいなと思って、娘が3月の連休のころに来て、吐いているのを見て、「お母さん、これ、だめ」ということで、すぐ最初に行った病院に、休みだったけれども交渉して(行って)、CTやレントゲンを撮ってもらったんです。

 

そこでいろいろ撮ったら、腫瘍ができている場所が、もう大分、大きかったみたいです。結局、こうして出している(おう吐している)のは(ちょう)閉塞(へいそく)ということですか、それを起こして出していたということですね。

だから、そのときは先生も「通りが悪いな」ということを言ったり、腸の内部が丸くなければならないのに平らだったりするから、これはおかしいということで。

 

――腸管が丸くなくて、へこんだり?

 

そうそう、べったりしてるような感じで、通りが悪くなっているところがあると言われたんです。