診断時:60歳代前半

インタビュー時:診断から6年(2009年)

性別:女性   保健医療圏:八戸地域

世帯状況:夫婦のみ

備考:正確には横行結腸がん 

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銭湯が好きで、家にもお風呂があるんだけれども、毎日銭湯に行くんです。そうすると、気持ち良く洗い終わった後で、(脱衣場の扉を)開けた途端にドンとひっくり返ったんです。自分では気がつかなかったんですけど、みんなで「大丈夫? 大丈夫?」って気がついたんです。そういうことがあって、貧血かなと思っていたんだけども、1年間ほったらかしていたんです。

 

どんどん日がたって、よそに行くといっても自分も体がピンシャンしているわけじゃないし、私が病院に行くのがきっと遅過ぎたんしょう。

何というか、怪しいと思っていないものだから、ただの貧血だと思って、若いときも貧血だったから、多分、年をとってまた起きたかなという感じくらいで、病気だと思ってなかったのがだんだんと大腸が大きくなったんじゃないかなと、今は思っています。

 

こういう場合だって、ちょっとどこか痛いとわかるけども、全然どこも痛くなかったから、不思議でしょう。出物なんかしていたら、痛くてもいいはずですよね。それが痛くないから不思議なんですよ。

 

――8×4センチメートルといったら、ちょっと大きいですよね。それがおなかにあるから、何か痛みを感じてもいいのに、それがないから不思議だったんですね。

 

「歩いていましたか」と先生が聞いたので、「歩いていましたよ、先生」と言って、病気と思っていなかったから。

 

――フラフラしていなかったかということですね。

 

そうそう。「立って歩いていましたか」と言って、「歩いていましたよ、大丈夫よ」と言って。でも疲れるから、ご飯の支度をしてもすぐに横になりたくて。

 

私は意味も知らないから、病気じゃないと思っているわけです。