診断時:50歳代後半

インタビュー時:診断から2年(2009年)

性別:男性   保健医療圏:青森地域

世帯状況:夫婦と義母

備考:正確には横行結腸がん 

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――どんなふうにして病気がみつかったんですか?

 

2006年11月、会社の毎年の定期健診で、便に潜血があるということで、潜血の値がすごく高かったんですよ。その(健診の)翌年の1月に保健師さんが来て、「ちょっと内視鏡で大腸の検査をしたほうがいいですよ」と。

便の潜血というのは2~3年前からずっとあったんですね。面倒くさいと思ってそのままにしてたんです。

 

定期健診のときに、要観察とかがあったらば、すぐ行かなきゃだめだねと思ったね。

 

――何で行かなかったんですか。2年? 3年?

 

もっと前かな。4~5年でしょうね。

 

――ずっと潜血プラス。

 

それだけがちょっと引っかかってたの。要観察でね。2~3年前にも健診センターから紹介状があるから病院に行きなさい、内視鏡検査しなさいというのがあったんだけど、それを無視してて。

 

――ずっと無視してたんですか?

 

【F106】無視。(笑)

 

――何で無視してたんですか?

 

いや、大したことないだろうと思ってて、その程度で。内視鏡というのは、何となく嫌だなという感じがあったから。

 

――自分でも何ともなかったんですか?

 

そのころはね。だから、2006年あたりから、たまに痛みが走るんですよ。実は、2006年10月ころから痛みがだんだんと増してきたものだから、おかしいなと思って。最初は定期健診の前にも別な病院に行って、痛いんだけどという話をしていて、じゃあ、詳しい検査をしましょうというときに、たまたま、会社の健診が(近々)あるから、それが終わってからもう一回ということは話してたの。

だから、定期健診で見つかった(便潜血反応が陽性だった)ものだから、まずいなと思って。そして、翌年、保健師さんに言われたときに、じゃあ、決心して行くべと。

 

4~5年前にそういうのがあった時に(精密検査を)やっていれば、ただの大腸ポリープみたいので終わったかもしれないし、今思えばね。

 

――仕事が忙しかったんですかね。

 

そういうのは関係ない。ただ単に行きたくない。

 

――病院嫌い?

 

病院が好きな人ってあまりいないでしょ。

 

――大儀でしたか。(笑)

 

大儀。特に、大腸だから何となく嫌でしょ。

 

――保健師は何で来てくれたんですか?

 

定期健診を受けた人は必ず保健師さんが来るんですよ。

 

――4~5年は放置していられたんですよね。

 

そのときも保健師さんが来たんですよ。来たんだけど、「はい、はい」と生返事して。

おれも最初、多分、大腸ポリープぐらいだと思ってたから、それが何とも。

 

A病院に、第一人者で全国的にも知られる先生がいて、その先生が「これ、がんだよ」と簡単に言って、第3か第4ステージだったから、結構だったんですよ。