診断時:60歳代後半

インタビュー時:診断から1年(2009年)

性別:男性   保健医療圏:青森地域

世帯状況:親子

備考:正確には直腸がん 

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我々は先生の説明を聞いても、本当は先生に任せるよりないんですよね。あとは、さっきもしゃべったとおり、どのくらいかかりますよとか、予算さえしゃべってくれれば、予算内で、自分で出せる分だったら治療したいし、できないものをやったら借金しなきゃだめだろうし、借金してまでも長生きしたくないしね。

 

――私たち、60歳を過ぎるとちょっと後ろがね、そうですよね。(笑)

 

私もそんなに命根性が汚いほうではありませんから、だめだったらしようがないなとは、そのときは思っていましたから。ただ、生きれるんだったら、自分の金で生きれるんだったら長生きしたほうが得ですから、そう思っただけです。

 

――そうですね。

 

ただ、一緒に入院している人たちの話を聞いていれば、金がかかって、本当に治療がしたくてもできない人たちもいっぱいいるんだなと思った。