診断時:60歳代後半

インタビュー時:診断から1年(2009年)

性別:女性   保健医療圏:青森地域

世帯状況:夫婦のみ

備考:多発肝転移 

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外来のセンターで点滴をやって、ポンプを持って家に帰るんです。46時間となっているんです。46時間このポンプを下げて行って、その針を抜くのも自分でやるんです。

 

――そうなんですか?

 

最初の入院のときに、抜き方というのを教わったんです。自分で抜くんです。最初は抜くのが大変だろうなと思って不安だったけどもね、でも、どうにか付き合ってもらって説明を受けながら、こうして抜くんだよということになりました。

 

――C先生から説明があったんですか。看護師さん?

 

それは看護師さんです。そばに2人いて男性と女性の看護師さんが、やり方を説明して、自分で抜いたんです。

 

――病院で入院中に自分でやってみて?

 

抜いて、その処理の仕方を教わって、そのときも男性の看護師さんにどういう気持ちだったかと聞かれたんですよね。「何か、昔の壁から画鋲を外すような感じだった」て言ったら、「あぁ、なるほど」と言われて、(笑)そういう感じでした。今は、針に爪みたいのがついているでしょう。それを挟むようにしているから、まるで画鋲を抜くような感じと説明しました。アンケートにも答えて、「そういう感じだったよ」と。

 

――男性看護師が「なるほど、いい表現だ」という?

 

いい表現かどうかわかりませんけどね。

 

――Dさんが実感された体験ですものね。

 

そうそう。今の壁はなかなか画鋲を刺せないでしょう。昔の壁は刺せたんですよね。だから、そういう感じだったと言ったら大笑いされました。(笑)

 

――そうなんですか。それで、教えてもらったら、抜くのが不安だったとおっしゃっていましたが、どうでした?

 

それですんなり済んだから、「あ、こんなものか」と思って、不安は消えました。

あとは自分でもってちゃんと収めて、次の時に病院に戻すんです。

 

――点滴の注射針とつながっているポンプを?

 

ちゃんと収める袋もよこすから、それに入れて次のときに。一般ゴミと違うからということで戻すんです。

 

――それを持っていって、今度はまた新しいのを刺して?

 

そうそう、2週間ごとに繰り返しているんです。