診断時:60歳代前半

インタビュー時:診断から6年(2009年)

性別:女性   保健医療圏:八戸地域

世帯状況:夫婦のみ

備考:正確には横行結腸がん 

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でもだんだんと、3クール目の初めになると爪が紫になっちゃって、それを見れば怖くなって、「これでもしかして死ぬんじゃないかな」とかって思いました。爪が紫になったことは気持ち悪いでしょう。

 

――内出血してるみたいな感じですね。

 

そうそう、色が変色してしまって、かかとがカパカパと剥がれるの、皮膚が剥がれていって、大変だなと思って、でも頑張らないと、と思うでしょう。自分で、あと何回だ、あと何回だということで頑張ったんですよ。

みんなが髪の毛も抜けるよと言うんだけども、抜けるには抜けたけど、ツルンとなることはなかったです。地肌は見えてもそんなに近くに来ないと気にかからないくらいの感じでした。

 

――そして、6クール終わって。

 

退院して初めのころは1カ月に1回写真を撮るとか、その間、2カ月に1回とか3カ月に1回とか、6カ月に1回とかになって、去年で5年でしたから、「もう、卒業しますか」ということになりました。

 

――でも、それはうれしかったですね。

 

はい、うれしかったです。すごくうれしかったんです。頭の中はうれしいというのと、このくらいは不安の部分もあるんです。(紙に円を書き4分の1を区切って示す)

 

――4分の1くらいは不安ですか?

 

そうですね。もしかしてという思いがあるんです。今でもそうですけども。

 

――もしかしてまた、再発というかどこかに転移しているんじゃないかと。

 

ええ、どこかにあるんじゃないかと思って不安です。

 

――抗がん治療をやったけども……。

 

あるかもしれないと自分で思ってしまって、ずっと続くのかなと思ったりもしています。

 

――この心配がですか?

 

ええ、そうですね。