診断時:60歳代前半 インタビュー時:診断から14年(2009年) 性別:男性 保健医療圏:津軽地域 世帯状況: 備考:肝臓がんも発病 |
下↓の▶ボタンをクリックして音声を聞く事ができます。 |
看護師さんはわりといい看護師さんばかりについてもらって、良かったですね。
男というのは、わりと度胸がありそうで度胸がないんですよ。(笑)まさかといえば、女の10分の1だと思うんですよ。女の方はお産のとき全部さらけ出してしまって全部……。男は、津軽の言葉でいけば「じくなし(意気地なし)」ですよ。
こういうことがあったので、手術後ですから、便所に立てないわけですよね。
――それは痛みからですか?
もう開腹していますから動けないわけですよ。ここにいっぱい管が入っているんです。悪い血を出したり、それから、いっぱいぶら下がっていますからね。
便が出ることによって、いいんですよと看護師に言われても、一回目の便を出すというのは、物を食べてないですから、流動食だの注射だけでもっていますから、便意があったんですよ。看護師さんに「そこでしなさい」って。なかなか出ないんですよ。(笑)いやあ、男ってわりと意気地なしですから、そういうところも精神的にも苦しい。何日かたてば起き上がって、便所に行けますからね。
――ベッドのところでしなさいと言われても、なかなか。(笑)そりゃ、そうでしょうね。
本当にそういうこともありました。それは一回目のときでしたね。大腸ですからね。