診断時:60歳代後半

インタビュー時:診断から1年(2009年)

性別:女性   保健医療圏:青森地域

世帯状況:夫婦のみ

備考:多発肺転移 

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一番C先生に感心したのは、第1回目の抗がん剤で入院したでしょ。先生はたまに病室に来てくれて、私は何気なくお茶を、冷蔵庫でなくテーブルの上に置いていたんです。そしたら、先生も、冷たいのでないものを飲んでいるからいいなと思ったみたい。

「冷たいのでないな」と言ったんです。というのは、しびれが来たりすれば、冷たいのが一番気になるんですね。それを、しびれが来てると言っていながら、冷蔵庫の冷たいのを飲めばますますだめでしょう。「ああ、温かいのを飲んでいるな」と思って先生は見ていたみたいなんです。

 

――それは、あとから先生がおっしゃったんですか。そのときにおっしゃったんですか?

 

「冷たいのでないね」と言ったから、ああ、先生はやっぱりそういうところまで見ているんだなと感心していました。見ないようにして見ているんだなと、苦労だねって(思いました)。