診断時:60歳代後半 インタビュー時:診断から1年(2009年) 性別:女性 保健医療圏:青森地域 世帯状況:夫婦のみ 備考:多発肝転移 |
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C先生も大変だったと思います。何でホスピスのことまで言ったのかなと思って。最初に言うんだから、結局、先生もつらかったと思います。
そのときの顔が、先生も笑って説明するわけにいかないですよね。告知はつらかったでしょうね。
でも、最近になったらやっぱり、こうして小さくなったのを見ると、「良かったね」って笑顔で喜んでくれるから、良かったな、先生も大変だったんだなと思います。
標準治療を勧めたけども、結果が出なければ先生も心配だろうし、でも今は、出てきているから、良かったんだということを笑顔で喜んでくれるから、私も良かったと思っています。
――言われたときは「えっ」と思ったけども、その後の先生の喜ぶ顔を見ていると。
先生もつらかったんだなと思うんです。見ればね。先生方はみんな、告知は大変みたいですよね。
――そういうふうに、お医者様の気持ちのほうを配慮するというのは、なかなか言われたときはできないと思うんですけども、実際は伝えられたときは……。
あとで、そうか、あのときああ言ったのは、先生も大変だったなと思いますから。