診断時:60歳代後半

インタビュー時:診断から2年(2009年)

性別:女性   保健医療圏:八戸地域

世帯状況:夫婦のみ

備考:正確には虫垂がん 

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痛くて、(手の先が?)手がもう痛くて痛くてね。しびれの強いときは、先生にも見せたけど、すごいですよ。爪がありますよね。

 

――横に波打って、線がついている?

 

細かい波を打って爪が生えてくる。それがやわらかいから引っかかるの。生爪が剥がされるので、一つずつ爪にテープ巻いてたの。全部伸びていって新しいものができてくれば、普通のが生えてくると思うって先生も言うから、じゃないと、脇から引っかけちゃうの。弱くて、力を入れて、自分の感覚がわからないから、ボタンをするのにグッと押すでしょ。そうすると、弱くて爪が割れるの。そういうところにも副作用のあれが出ちゃうのね。ひどかったですよ。

 

――しびれてるから、そういうふうに割れちゃうんですかね?

 

しびれたとおりに波打って出てくるの。

だから、それだけは写真撮っておかなかったけど、今、縦線に。縦もあまり健康状態じゃないということなんでしょうけど、全部縦線になってるけど、少しつやが出てきましたよ。(爪?強くなってきたのかな)

爪がね。だから、服を着ても、固い普通の爪になってきたみたいで、最初は力が入れられないの。爪が割れるというか切れちゃうの。この辺、横へ引っかけようものなら、生爪を剥がすみたいになるでしょ。爪が波打ったのはびっくりしたの。

 

――じゃあ、ボタンをしたりとか?

 

できない。服は全部かぶるので。ボタンもズボンも。トイレに行って、痛くてこれ(ボタンをつかむこと)ができなかったの。力を入れれば爪は割れるし。だから、服を着て、手袋してても力を入れられなかったぐらい。私は痛みにすごかったけど、がんの患者さんはみんな違うからね、それぞれ来てた人。でも、点滴をやってた人で、若い人なんかは爪がボッコリ、何ミリって厚くポンとお山みたくなっちゃう人もいましたよ。格好悪いからって、マニキュア塗ってるの、全部足まで。「嫌だもん、だってこんなの見られたら」って、一つずつ山になってるのよ。そういうふうになる人もいる。人によってさまざまだと思う。(違いますね)