診断時:50歳代後半

インタビュー時:診断から2年(2009年)

性別:男性   保健医療圏:青森地域

世帯状況:夫婦と義母

備考:正確には横行結腸がん 

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――歩いてみたら、歩けるものでした?

 

歩けるものですね。4月上旬に退院して、会社のほうは、もう少し静養するということで、それから2週間ぐらい静養しました。

それで、1~2週間してから会社に行って、仕事をしながら体力をつけて、

3時間ぐらいかけてやって、その後の48時間、今度はポンプをつけて、点滴しながら、1日目は休暇をもらうけど、あと、2日目、3日目は仕事をしながらやってる。

 

――普通にですか?

 

そうそう。ポンプを下げたまま。

 

――ポンプはどこに? 何かポーチみたいなのを下げるんですか?

 

そうそう。

 

――それは自分でつくったんですか?

 

いやいや、病院のほうであるんですよ。それで下ろしながら。だから、ほかの人から見れば普通ですよね。

 

――痛かったりとか?

 

痛みはないんだけど、どうしても抹消神経が、しびれとか、冷たいものは飲めないぐらいで、あとは普通に、確かに疲れますけど、みんな理解してもらってるから。普通に仕事してるんです。

 

――お仕事は少し減らしたりとか?

 

いや、全然。

 

――そうなんですか。ちなみに、何をされているんですかと聞いてもいいですか?

 

デスクワーク。一応、部長の仕事をしているんですけれども、普通ですよ。

 

――部長のかわりの仕事ができる人はいないですね。

 

それはね、仕事は仕事で普通にやりますからということで私も言ってるから。それはいいのさ。

 

――大丈夫なんですか。残業とかもしてるんですか?

 

普通、うちの会社は管理職の方が大体1時間か2時間ぐらい、帰りは遅いですよね。

 

――そういうのも普通にこなすんですか?

 

そうそう。

だから、点滴をしに行くでしょ。看護師さんが「あれ、Kさん、まだ仕事してるの?」「うん。仕事してないと生きていけない、食べていけないでしょ」って。まあ、私もあと2年で定年だから。