診断時:60歳代後半 インタビュー時:診断から2年(2009年) 性別:女性 保健医療圏:八戸地域 世帯状況:夫婦のみ 備考:正確には虫垂がん |
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――それでもすごく負担は大きかったですよね。
(治療費の負担は)大きいですよね。若い人たち、いや、大変だったろうなって思うよ。
だから、私、やっぱりがん保険入っててよかったと思った。だけど、最初からじゃないのね。がん保険だけ、普通の簡易保険に入ってたけど、日本のあれ(保険)にはがん保険がなかったからね。ただ、がん保険だけ別のものに入ってたの。ほんとにわずかで掛けられたから、1,000円単位でね。それでして使えたから、一遍に下りたから、それを出して、治療費はそれ専用にしておいて、だから何とか。入院していると、半分入っていないね。
――半分入ってないというと?がん保険に?
(がん保険)に入ってる人が少ない。入ろうかなって言ってた矢先になっちゃったのよという人がいっぱいいたもの、聞いたら。「私、再発したら、娘に投げてくれって言ってある」って、こんなに治療費を続けられないって。乳がんの人でさえそうだったものね。やっぱり私が10何万払ってたとき、乳がんの人は6万~7万の間ですよね。それでもやっぱり、お年寄りには大変ですよ。だから、娘さんと暮らしてた人でなんてね、「今度再発したらもう投げてくれって娘に言ってあるよ」なんて言ってんの。「もうなっちゃったから、がん保険入れないしさ」って、その人、入ってなかったから。入ろうかって娘と相談して、資料を取り寄せている最中になっちゃったって。入っていない人が半分ぐらいだったね、大体。だから、気の毒には気の毒ですよね、入ってなかった人にとっては。