診断時:60歳代前半

インタビュー時:診断から6年(2009年)

性別:女性   保健医療圏:八戸地域

世帯状況:夫婦のみ

備考:正確には横行結腸がん 

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その間に私の姪とお父さんの姪の結婚式があって、みんなが「出られるの?」って言ったんですが、その結婚式も今が最後かもしれないと言って出たんですよ。みんながびっくりしていましたけども、多分、顔がおばけみたいになっていたと思うんです。

 

――そうですか? やっぱりやつれたり?

 

色が黒くなるんですよ。どす黒く、黒くなるんです。皮膚の色が黒っぽく、赤黒いというのか、茶色っぽく黒いというのか。

 

――髪もあるけども薄くなって。

 

カヤンとなって。今、思い出せば、パーマ屋さんにも行ったんです。どこをどうやってくれたのかと思うんですけども。(笑)

 

――でも、そういう中でも結婚式に出られたんですね。

 

頑張って行ったんです。これが最後かもしれないと思えば出れるものですね。

 

――そのときは、ちょっと容姿が変わって、人から見られたりすることはつらくなかったですか?

 

それが、私は単純なんですね。自分のことだけ考えて、これで見納めかもしれないと思うほうが強かったと思いますよ。ギュッと切っているから、着物は着られないから服で行ったんですけども。みんながやさしくしてくれて、あまりやさしくしてくれても、ひねくれてるからなのか、嫌だと思う自分もいたりしました。ひねくれているんでしょう。

 

――何かやさしくされると、かえって病人扱いされているようでね。

 

本当はありがたいのにね。