診断時:70歳代前半

インタビュー時:診断から3年(2009年)

性別:男性   保健医療圏:西北五地域

世帯状況:親子

備考: 

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A病院に行って診察を受けました。写真を撮って、その日は院長に、「もう2、3日あってから来るときは家族を連れてきてください」ということを言われました。家族を連れてきてくださいということを言われたけども、大したことないんじゃないかと思って、2、3日たってから一人で行ったわけです。

 

院長先生が、「Gさん、家族を連れてきましたか」って言ったから、俺はそこで院長先生に「家族はおばあちゃんだから、あと、息子は勤めてるし、私は一人で来ました。だから、がんでも何でもいいからはっきり言ってください」ということを言いました。そうしたら、先生は「がんですよ」とはっきり言いました。

 

とにかく俺があまり仕事したものだから、かあちゃんに「あんたは無理して働いているけども、先生に手術した後、こういうことを言われたんだ」と(言われた)。こういうことというのは、肺がんの悪性だということです。俺はただ肺がんだと思って簡単に考えていたわけです。「だから、注意しないと」。肺がんの悪性と言われたから、うちのかあちゃんたちは、1年もつかもたないかと思っていたわけです。それが丸3年もったでしょう。

 

その言葉を聞いてハッと思ったんです。俺はただのがんだと思っていたって、大変なことを言われたんだな。俺は何も思わないで今までこうやってきたんだということを認識したわけです。