治療 / 化学療法
抗がん剤治療は、手術や放射線治療と並んで、がんの三大治療法の1つとなっています。
抗がん剤は、投与後血液中に入り、全身をめぐって体内のがん細胞を攻撃し、破壊します。どこにがん細胞があってもそれを壊滅させる力を持っているので、全身的な効果があると言われています。
ここでご紹介する語りはすべて、外科手術の後に抗がん剤治療を受けた方々のものです。抗がん剤は治療の一環に含まれていたという方がいらっしゃる一方で、念のため受けたという方もいらっしゃいました。
治療効果に関しては、副作用が強くて途中で一時中断したという方や、逆に、治療効果が高く途中で切り上げることができたという方がおられました。抗がん剤の種類によって、治療効果が違ったという声も聞かれました。
また、抗がん剤の投与は一定の周期で行われるため、抗がん剤治療中に職場復帰をされた方もおられました。
●抗がん剤治療で間違いなく髪の毛が抜けると言われたが、髪の毛は生きていくために必要ではないと思い、手術後は念のため、治療を受けた(50歳代前半・男性)
●手術後、半月に一度抗がん剤を打った。予定より短い回数で切り上げることができた。車で片道約一時間の道のりを、自分で運転して通院していた(70歳代前半・男性)
抗がん剤治療は、薬の種類によって効果や副作用に個人差があるため、薬を使用するときに葛藤が生まれることがあります。
次にご紹介する方は、複数の抗がん剤を試した後、特定の抗がん剤が効く体質であることが分かったそうです。しかし、実際にその抗がん剤を使うことを決断されるまでには時間がかかったとおっしゃっていました。
●医師にイレッサを勧められるも、身内に服用後2週間目に亡くなったひとがあり、2年ほど怖くてやらなかった。しかし服用後、効果があらわれた(60歳代後半・男性)