再発・転移 / 再発・転移の診断と治療
ここでは、最初にがんが見つかった箇所を治療した後に、同じ部分に再発した、もしくは他の部分に転移したという事例について、2名の方の体験談を紹介したいと思います。お二人ともリンパ節への転移でした。
次の方は、手術をしてから数ヵ月後にリンパ節転移が見つかり、放射線治療と抗がん剤治療をされました。しかし、副作用を抑えるため、いったん治療をやめたこともあったようです。(主にインタビューに同席された妻の方がご本人に代わってお話されています。)
・最初の手術後にリンパ節の転移がみられ、放射線の治療を行った。その後再手術を行い、放射線治療と抗がん剤治療を行った。(60歳代後半・男性)
また、次に紹介する方のように、初期がんの手術を行った結果、手術中にリンパ節への転移が見つかったという方もいらっしゃいました。その後、抗がん剤による治療を続けたものの、CT検査(X線写真をコンピュータで撮影する検査)により、さらに転移が進行していることが判明したそうです。この方は、治療をして仕事に復帰するつもりでしたが、やむを得ず退職をするしかありませんでした。
・手術中にリンパ節転移が発覚し、抗がん剤を投与した。その後、絶対安静になり、退職せざるを得なかった。(60歳代前半・女性)
・最後の抗がん剤から1週間後の検査で、さらに縦隔と鎖骨のリンパ節への転移が判明。(60歳代前半・女性)