生活 / 日常生活での身体の不具合
ここでは、がんの判明から現在まで、普段生活している中でからだに不自由を感じるようになった事柄について紹介します。
肺がんのはじまりの兆候として、咳や胸痛、息切れ、声が枯れるなどの症状が表れます。また、小細胞がんの場合、早期から咳や血痰が出るといった症状が見られます。
治療後も、息切れや声の枯れはなかなか回復が難しく、日常生活に支障を及ぼす原因として挙げられています。趣味の散歩や登山でもすぐに動悸が起きてしまうなど、身体の変化を頻繁に感じることがあるようです。
また、予想していた以上のからだの変化に驚いたが、日常生活のなかで少しずつ慣れていったという話も聞かれています。
・声が普通に出せるようになったのは手術してから1ヶ月後。現在も、話をすると息切れが起こる。(50歳代前半・男性)
・会話中に咳込みと息苦しさが起こり、仕事に影響が出ている。(50歳代後半・男性)
外科手術によって治療を行った場合、手術後半年から1年の間、手術の傷跡(創部)に痛みが残る場合があります。今回のインタビューでも、治療後の日常生活において不自由に感じておられる方々のお話をうかがうことができました。
次の方は、腕を動かす時に傷跡が「ひきつるように」痛むと話されていました。
・腕を動かすと、傷がひきつるような痛みを感じる。(70歳代前半・女性)
また、放射線治療を行った場合、治療中や治療の終わりごろから肺臓炎、食道炎、皮膚炎などの副作用が起こることがあります。肺臓炎に関しては、咳や痰の増加、微熱、息切れが起こり、食道炎では固形物の喉の通りが悪くなり、痛みを伴うこともあります。
今回も、軽症でしたが食道の炎症を起こしたと話してくれた方がいらっしゃいました。
・放射線治療後、風邪を引いたときのような喉の痛みが起こった。(50歳代前半・男性)
放射線治療の副作用に関しては、「治療」カテゴリー内の「放射線治療の副作用」というトピックに詳しくまとめてあります。そちらもご参照ください。