発見 / がんの判明
ここでは、肺がんにかかっていることが判明したときの状況や、告知された時の気持ちに関する語りをご紹介します。(がんと確定するまでの気持ちについては、「発見までの経緯」というテーマでご紹介しています。)
判明したときの様々な状況
がんにかかっていることが判明した時の一般的な状況として、健診などで疑いが発見されたあとの精密検査で、がんと確定するということが考えられます。
今回のインタビューでも、気管支鏡や内視鏡による精密検査を受けて判明したという方がいらっしゃいました。一方で、まったく違う病気の治療中に、予期せずがんが発覚したという方もいらっしゃいました。
●気管支鏡検査の結果、がんと判明。患部に機械が届かなかったので、手前の組織を取って調べた(70歳代前半・女性)
●腸閉塞と肺炎で入院した際に撮ったレントゲンで、左肺に影が見つかる(70歳代前半・男性)
気持ち
次に、判明時の気持ちについての語りをご紹介します。今回のインタビューでは、ショックを受けたという人がいる一方で、特に動揺することなく冷静に受け入れたという人もいました。
ショックを受けた人の中には、「何で自分が」「諦めきれない」という思いを強く感じたという語りがありました。また、「我が人生は終わりだ」と思ったという人もいました。
●覚悟を決めるまで10日ほどかかった。その間は、いろいろ考えてしまう夜が怖かった。自分ががんになると思っていなかった。生への執着を強く感じた (50歳代前半・男性)
また、「がんですよ」と医師に言われても悪性とは思わなかったという人は、判明後しばらく経ってから家族から知らされ、驚いたとおっしゃっていました。
●判明後も以前と変わらず仕事に励んでいると、家族から「肺がんでも悪性と言われているから、無理はしないでください」と告知され、ハッとする(70歳代前半・男性)
ショックを受けなかったという人は比較的早期の発見で、「がんは切ってしまえば治る」というイメージを持っているようでした。
●取れば治るという気持ち。他人事のようで、ショックも不安もなかった(50歳代後半・男性)