診断時:50歳代前半

インタビュー時:診断から4年(2009年)

性別:男性   保健医療圏:青森地域

世帯状況:親子

備考:

下↓の▶ボタンをクリックして音声を聞く事ができます。

 

先生から、「最初は声が出ないけれども、除々に元に戻るから」ということを言われていました。

 

私はカラオケが好きで演歌なんか歌ったりするんですけれども、集中治療室へ行って、歩けるようになって、歩いたときに一番最初に窓を見て、一人で「雨がみぞれに……」と歌おうとしたら、かすれた声になってその声の状況を見て、えっ、声が出ないと悲しくなって涙が出たりして。

 

ただ、一時的なものですからね。同じ部屋で、肺がんから喉のほうにもいって声帯も取ってしまって、ここに穴を開けている人もいて、全く声が出なくて筆談の人もいたものですから、そういう人と比べると、そのときは悲しかったけれど、ずっと声が出ないわけではないし、戻るからということを言われて、よしというふうな気持ちでいました。

 

結構、声を出すときは腹筋というか力が入っているので,それもだんだん慣れてきました。

 

―――声はどのくらいで出るようになったんですか?

 

普通に出るようになったのは1カ月くらいですね。ただ、かすれた声でもいくらかは会話ができるくらいの声は出ていましたので、普通にこういうふうになったのは1カ月くらいです。

 

あと、肺も一部取っているものですから、話すことによって呼吸も息切れもするし、だんだん慣れてきましたけども。