診断時:60歳代前半

インタビュー時:診断から2年(2009年)

性別:女性   保健医療圏:青森地域

世帯状況:1人暮らし

備考:

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いろいろな治療をするにしても、やはり考えてほしいのは経済状態だとか、その人の暮らしを知った上でこういう治療方法、これはこうでと詳しく教えてもらって、それを今やらなければならない理由だとか、今はこうだけどこういう方法もあるとか、その人に合った治療方法をしてほしいよね。

 

抗がん剤なんかも4クールなら4クールやって終わっていたじゃないですか。「先生、これは治れば飲まなくてもいいんですか」って聞いたら、「いやいや、ずっと」って。「ずっと? 死ぬまで?」って聞いたら「そう」と言うから、「ええ?」となっちゃうじゃないですか。もっと早く言ってくれよって、直接は言えなかったけど、本当の話、腹の中で思いましたよ。

 

飲んじゃってから止められないって言われて、飲み続けなきゃいけない薬ですって言われたら、船を出されちゃってどうにもならなくなっている状態です。恨んでもしようがないと思いつつ。

 

だから、一番言いたいことは、とにかく多額の医療費のかかる病気だということです。それを治療するに当たってもっともっと、もちろん医師は病気を治すのが目的だけれども、その前に、治すためにはいろいろな状況にある人がいるわけですから、みんな豊かな人ばかりじゃないということも念頭に置いて、その人に合った治療法を提供してもらいたいよね。

 

こういう方法、こういう方法ということをね。それを何かで知る方法があればいいんだよね。医師が一人一人対応するのは難しいだろうから、そういうデータがあればいいよね。