診断時:60歳代前半

インタビュー時:診断から2年(2009年)

性別:女性   保健医療圏:青森地域

世帯状況:1人暮らし

備考:

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生涯って死ぬまでですよ。飲み続けなければいけないんですって。「ええー?」って考え込んじゃいましたね。1日2,000円で1カ月6万円ですよ。

 

――そうですね。

 

年金がそれより少なくて薬代で全部消えてしまうような、本当にどうしようと思いました。でも、いろいろやっている中で、病院の相談窓口というのがあって、高額医療の補助というのがあるって聞いて、市役所に行って手続きしました。

 

――病院の相談窓口ですか?

 

そうそう。いろいろながんに対して窓口があって、いろいろなことを、自分もそれで頭がいっぱいで、治療どころでないんですよ。治療なんてもうしなくて、このまま命を取られてもいいというくらい、結局、一番の問題は医療費ですよ。

 

でも、そういう方法もあるよっていわれて、自分の場合は低所得者の部類に入って、どんなにかかっても3万5,400円で済むような制度があって、今はそれのお世話になって1カ月過ぎたんだけれども、びっくりしますよね。飲み続けなければいけないって言われて、飲ませる前に言ってくれませんかと言いたいですよね。

 

――はい。

 

先生に「経済的にあまりゆとりがないから、1日おきじゃだめですか」と言ったら「だめ、だめ、だめ」って言われました。テレビなんかでも、途中でやめたりすると、休んでいる間に細菌のほうが強くなるって言ってて、その薬が効かなくなるような話は大分前に聞いていたから、やっぱりなとは思ったけど、自分では今、病気治療で月にそれくらいのお金をかけて長生きして何の意味があるのかなと、それが今の一番の悩みですね。