診断時:70歳前半

インタビュー時:診断から3年(2009年)

性別:男性   保健医療圏:西北五地域

世帯状況:親子

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午後手術をして、その晩一晩、隣の部屋に、手術場からちょっと離れたところにいて、朝、看護師が6人部屋に連れてきたもの。その点は早かったんじゃないかと思っています。

 

その日は元気で、大丈夫で、ただ傷だけ。ヘルニアをやったのと違って、今はカメラでも穴を開けて、昔みたいに手術も多く割かないんですよ。せいぜい脇の下にこのぐらい穴が開けただけで、昔みたいに真ん中から割ったでしょう。今はここから脇にかけて、傷はこのぐらいです。それでもやっぱり、肺の半分ぐらい取ったそうです。ですから、体はこっちとこっち、全然違います。同じ肺でも、こっちはぺったんこです。

 

――息を吸っても?

 

息は何ともない。風呂に入って裸になって鏡を見たら、こっちは膨らんでるけれども、こっちはベロッとして、ここがガクンとなってます。

 

――骨は取ったんですか?

 

いいえ。あばら骨は残ってます。けれども、中身がちょっと少なくなれば骨は曲がるそうです。先生に言ったら、「あばら骨を取ってるわけでないし、何ともない」と。自然に治るんだそうです。こっちの胸はバーンとしても、こっちは全然。人さまには恥ずかしくて見せられないけど、中身を取ってるから、肺が半分ぐらいなくなったって言ってたから。息をするとか呼吸には別に関係ないですけど、そういう面があるから、手術したなという感じがあるだけで、あとは別に、困ったなということは滅多にありません。