診断時:60歳代前半

インタビュー時:診断から2年(2009年)

性別:女性   保健医療圏:青森地域

世帯状況:1人暮らし

備考:

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自分の気持ちを軽くするには、逆にそれになっちゃったほうがいいのかなと思うときもあるの。

 

――それにっていうと?

 

そういう病気にね。間質性肺炎でも新型インフルエンザでも。

 

――そうですか。

 

なって、ここで終止符を打ってしまったほうがいいのかなと思うときもある。

 

いろいろなものに楽しみを持ってやりなさいと言うけども、何するにもみんな先立つものが必要でしょう。そうすると今はそういう状態じゃないんです。悪循環だもの。でも散々そう思っていても、これが自分の今この世における修行なんだろうなって思っています。

 

終わりが来るまでどう生きるか。生きるかじゃなくて生かされているかなんだけどもさ。生かされている中を自分はどうやって生きるのかなって、せめて人に迷惑をかけない、何でも自分のことは自分でできる、そういう生活をして、子供たちにこれ以上金銭的以外に迷惑をかけないような生き方をするのが今の自分なのかなって思っています。

 

子供たちにすれば、あんな方法もあった、こんな方法もあった、あれをやればもっと生かしてやりたかったとかって後悔させたくないしね。本当は拒否をしたの。ワクチンでも治療でも大分話をして、もういいからって強情を張ったんだけども、でも、ある友人にそれは違うって言われたの。

 

もう何のあれもないとなれば諦めもつくけども、まだここにいろいろな方法があるのにそれを受けないで終わるのは、残された者が後悔するって言われたんです。