診断時:50歳代後半 インタビュー時:診断から1年以内(2009年) 性別:男性 保健医療圏:青森地域 世帯状況:3世帯以上 備考:正確には肺腺がん |
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――先生はかなり丁寧に説明してくださるんですか?
聞けば話をしてくれますけど、聞かなければ、わかってるのかなという感覚でバンバン説明しちゃう感じですね。
――聞かないとだめなんですね。
そうそう。だから、こっちも何を質問していいのか、ちょっとそのときは頭の中で整理できていないというかね。
手術するといった段階でも、自分たちの頭だけで、その部分だけを取ればいいんだろうという感覚になっていたんですね。だから、どういう手術になるのかというのは、その段階で全然聞いていないというのがあるんですよ。「どういう手術になるんですか」とそこで聞けばいいんだけども、ただ、自分たちの頭の中で勝手に想像していたという。(笑)
テレビの弊害というか、ああいう番組ばかり見るのが好きだったから、こういう病気でもこういう手術の方法があるんだという形で見ていたからね。多分、その部分だけ取ればいいんだろうという感覚だったから。手術だという段階で、どういう手術になるのかといった大まかな説明でも受けておくべきだったのかなと、今になればそう思うね。
資料をもらって見て、いわゆる昔は切開してやったけれども、内視鏡を入れて、…A病院でもこういう手術を今、やっているんだということはわかっていたから、多分そういう形でやるんだろうという意識だったから。肺葉、右下葉の全摘、そこまでは全然考えなかった。…どういう手術なのかというのは、やっぱり聞くべきかなという気はします。そうすれば、もうちょっと心構えも。…かえって不安になっていたかもわからないな。(笑)
――どっちですかね?
これだけやるんだとなっていたのが、それでも聞くべきでしょうね。
――聞いておいたほうがよかったと?
やっぱり良かったんじゃないかなと思う。そうすれば、もうちょっと体操とか何とか、気持ちが入る感じになったんじゃないかなという気がするな。