診断時:70歳代前半

インタビュー時:診断から3年(2009年)

性別:女性   保健医療圏:八戸地域

世帯状況:夫婦のみ

備考: 

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肺は3本枝分かれして、こうなっているそうです。この真ん中のこの辺。

 

――こんな小さい感じで?

 

ここに小さくポツンとあるんですよ。もちろん、くっきりとは見えないんですけれども、だから、私はここから取ったらいいんじゃないのと思ったんですけどね。

 

――でも、それではなくて、ここから切っちゃって?

 

ええ。

 

――その説明とかはありました?

 

もちろん。そこから取りますよという感じで。

 

――ここを取ればいいんじゃないのというふうには?

 

言えなかったんですよね、やっぱり何となくね。素人考えで。ただ、あとで、言えばよかったなという感じ。今、こういう話を聞きますから、端の小さいのはこういうふうにただ切り取るというのもやるらしいんですよね。

 

――肺でですか?

 

ええ。だから、こんなに取らなくてもよかったんじゃないかなと思ったりしますけど。

 

ただ、この治療の選択というか、手術の選択のとき、それこそ3分の1取るか、そこだけ切り取るかというのは、ちょっと私、今でも残念なんですよね。そこは部分だけ、ちょっと一かけら取れば良かったんじゃないかなというのは、それだけは先生に言ってみてもよかったのかなと。

 

――これは言いづらい雰囲気だったんですね。

 

ちょっと、何となく「だめですか」って聞けなかったですね。今は胃なんかでも全摘なんて言わないで、部分的に3分の1切ったとか、2分の1だとかっていう感じで言っているから、肺も、私は端っこだから、よかったんじゃないかなという感じ。でも、苦しくなかったから良かったんですけど。