診断時:50歳代前半 インタビュー時:診断から4年(2009年) 性別:男性 保健医療圏:青森地域 世帯状況:親子 備考: |
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最初、(同僚から、自分も)ここにしこり(乳がん)があるよと言われたときに、まだ全身の検査もしていないときに話をしたんですけれども、開き直りが大事だよと。なったものは仕方がない。クヨクヨしていても後戻りはできないから、先に進むしかないんだからと。
決して「頑張れ」とは言わないけれども、頑張れなくてつらいのだから「頑張れ」とは言わないけれども、とにかく前を見ていくしかないからというようなことをそのときは言いました。もっとも、心配していろいろなことを話したんですけれども。
この間ちょっと手紙をもらいまして、結局7月の中ごろにわかったんですけれども、7月、8月は毎日泣いていましたというふうな手紙をもらって、でもやっと、今は免疫力をつけなくちゃいけないということで、食餌療法とかも考えてやっています。絶対職場復帰してみせますからという短い文章の手紙をもらったときは、嘘でもいいからそう言ってくれるとありがたいなというか、自分も逆に勇気づけられると感じたので。
本人に対しては絶対に「頑張れよ」とは言いたくない、要するに頑張れないというのは自分がよくわかっていますから。人に「頑張れよ」と言われて頑張れるのであれば本当に簡単なことだから、私はあまり「頑張れ」とかは言わないようにしているんですけれども、心の中ではやはり頑張ってほしいという気持ちですね。
私も病気になったときに、「頑張れ」とかと言われるのはかえって負担というか、あまりうれしくないんですよね。そういうのがあるから。頑張れないから悲しい、頑張れないから悩んでいるというのがあるから。逆に(「頑張れ」と)言われると、ちょっと人ごとのような感じであまりうれしくないなという感じですからね。