診断時:50歳代前半

インタビュー時:診断から4年(2009年)

性別:男性   保健医療圏:青森地域

世帯状況:親子

備考: 

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コミニュケーションの行き違いではないんですけれども、抗がん剤治療をしながら職場復帰したときに、先ほど言った、帰らないのなら一緒に帰ろうと言った上司の方は立派な方なんですけれども、やはり仕事を進めていく中で、抗がん剤のせいにはしたくはないですが、ちょっと集中力がなくてあまりテキパキと仕事ができなかったときに、仕事の中身で注意されたりきついことを言われたときがありました。

 

それは仕事ですから仕方のない、実際にそれができなかったということも事実ですし、薬のせいとは言いたくないんですけれども、行き違いではないですけれども、上司の方はジレンマがあって、そのジレンマがつい強い口調で出たというのはありました。

 

それはやはり素直に受け止めて、かえって申し訳ないなという気持ちになりましたし、怒られたことに腹を立てるんじゃなくて、そういう仕事ができなかった自分に腹が立つというか。

 

それも薬が完璧に切れてしまってから初めて自分がわかったことであって、そのときは自分ではわからなかったんですけれどもね。要するに、気がつくべきことに気がつかなかったり、注意力というか集中力に欠けていたものですから、やはり仕事での失敗まではいかないけれども、ミスは結構ありましたね。

 

ですから本当であれば、理想としては抗がん剤とかそういう治療をしているときは仕事をしないで、ゆっくり療養に専念すべきなのかなと思うんです。私の場合はこれじゃ申し訳ないなと思って、ちょっと早目に仕事に出てしまったものですから、やはりその分のミスがあって、ミスがあってやはり怒られるというか注意されるというのはありました。