診断時:30歳代後半 インタビュー時:診断から40年(2009年) 性別:女性 保健医療圏:上十三地域 世帯状況: 備考: |
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私、農家ですので、一番先に気がついたのは、田んぼの草取り、田植えが済んだ後20日ぐらいしてからかな、田んぼの草取りをするんですよ。今の人は取らないけども、昔の人は田んぼの中に入って草取りして、そのときは、よその家に頼まれて行ったんです。
そしたら、4~5人で行って、お昼になって、弁当を食べて、1時間ぐらい昼寝して、昼寝のとき、こう寝たら、ここがギューッと引っ張られた気がしたの。
――仰向けに寝ていたら?
仰向けに寝て、こう引っ張られるでしょ。
――胸の下のところがギューッと引っ張られて。
あら、痛いと思ったの。皆さんで休んでるから、1時間くらいして起きて、「いやぁ、私さ、がんができたみたいで痛い、痛い」って私が言ったの。
――そのとき、がんと思ったんですか?
そのときは、がんがあるものだと聞いてあったから。
――ほかの人の話とかで?
そうそう。
もしかして、がんかもしれないということをその時点で。
私にがんができた。痛いから、きっとがんだと。「じゃあ、あんた,明日病院に行ってみるんだよ」って、いつだったか忘れたけど、次の日、家にいたものだから、ここのB病院に行ったんですよ。外科にね。そして、行ったら、乳腺のあれがあるって。それが腫れてる、おっぱいの出る管が腫れてるって先生が教えたの。
――それが6月のことですね。
それは6月の初め。そして、別に何をやったわけでもなくて、ただ湿布していなさいと湿布剤をよこしてもらったの。この暑いのに貼っていたってね。