生活 / 経過観察の検査
手術治療や放射線治療、化学治療が終了しても、定期的な検査や診察はつづきます。ここでは、そういった治療終了後の定期的な検査・診察をどのようにされているかについて語られた内容を紹介します。
インタビュー協力者の中には、病院での定期診察だけでなく、自身でしこりのチェックを行ったり、手の上がり具合を確認したり、自己チェックも欠かさず行っている人もいました。
定期検査はCTやRIの検査が代表的です。また、定期的な診察をして、医師の問診も受けています。頻度は半年から1年に1度くらいで検査が行われており、RIは数年で終了するという話がありました。
・検査すれば異常なしで来ており、昨年からRIもやらなくていいことになった。(50歳代後半・女性)
・骨シンチ検査は1年に1度、数年行ったが、あるとき突然「あといいよ」と言われてなくなった。(50歳代前半・女性)
・放射線の画像検査や採血検査を半年に1度実施している。外科の診察は年に1度行っている。(50歳代前半・女性)
ある方は、継続して診察を続けることの大切さを語られています。その裏には、再発の不安もあるように思われます。
・医師から病院に来なくていいと言われるまで最低10年は行く。10年は最低でも必要だと思う。(70歳代前半・女性)
経過観察中は、少なからずがん再発の不安を抱えています。病院での定期診察や検査だけでなく、自己チェックを続ける方もいらっしゃいます。
ある方は、がん家系であることから、胸のしこりのチェックを常に行い、自己チェックを怠らなかったそうです。
・がん家系であったため、しょっちゅう胸を触るなどして気をつけていた。(50歳代後半・女性)
また、ある方は、術後後遺症の程度をはかるため、どこまで手があがるか入院中から確認するようにしていたそうです。こういった自己チェックも、経過観察の大切な要素となっているようです。
・手術後に、どこまで手が上がるか確認するようにしていた。家事や体操を毎日することで上がるようになった。(50歳代後半・女性)