発見 / 診断のための検査
胸の痛みや出血、しこりの発見といったような異常を発見した後や、乳がん検診を受けて精密検査が必要と判断された方は、後に乳がんかどうか診断をするための詳細な検査を受けることになります。
その検査には、マンモグラフィーや超音波検査(エコー)、CT検査、MRI検査などの画像検査があります。また、実際の細胞や組織を採りだし、観察してがん細胞の種類や性質を調べる組織・細胞検査というものもあります。ここでは、診断のための検査に関する体験の語りを紹介します。
上に述べたように、診断の検査にもさまざまな種類がありますが、大きな流れとしては、画像検査を受けた後に、診断をより明確にするためのさらなる検査ということで、組織検査が行われることが多いと言われています。
ある方は、マンモグラフィーを撮った後に精密検査の必要性を指摘され、CT検査と細胞検査を受けたといいます。
・マンモグラフィーで精密検査の必要性がわかった。その後、診断のためにCTも撮ったし細胞検査もした。(70歳代前半・女性)
授乳の際に出血が続いていたある方は、組織検査を3回受けたときには異常が発見されなかったそうです。その後、たまたま別の病院で画像検査を受けた際に異常を指摘され、普段からかかっている病院でエコー検査と組織検査をして乳がんの診断がなされたということです。
・授乳の際に出血があっておかしいと思っていたのだが、組織検査を3回受けても異常はなかった。しかし別の病院で異常を指摘され、組織検査をした。(40歳代前半・女性)
画像検査は受けずに、細胞・組織検査のみを受けた方もいます。細胞検査は、針生検とも呼ばれ、非常に細い注射針を皮膚の上からさして細胞をとる検査です。組織検査は、皮膚を切開し、細胞のかたまりである組織をとる検査です。
・手術台で皮膚を切って細胞をとって検査をした。結果は、そのままにしておいたらがんになるといわれた。(30歳代後半・女性)
中には、1回の検査でうまく細胞がとれずに、数回にわたって検査を受けなければならなかった方も1人いらっしゃいました。
・1回目の細胞検査が失敗し、2回も針を刺されて検査を受けた。そんなことあるのかと思った。(40歳代後半・女性)
また、画像診断のみを受けた人もいます。そして、検査についても、「マンモグラフィは痛い」ということを周りから聞いていても実際はそれほどでもなかったという経験から、ただ人の話を鵜呑みにしているだけではいけない、ということを思った方もいました。
・CTをとってからマンモグラフィを撮ったが、マンモグラフィは言うほど痛くなかった。(50歳代前半・女性)