発見 / 診断されたときの気持ち
ここでは、はじめて乳がんと診断されたときに気持ちについての語りを紹介しています。
インタビュー協力者のうち多くの方がショックを受け、落ち込んだり、この先のことをどうしようかと考えたりしていました。また、子どもがいる方は、子どもにしっかりするように伝えたり、子どもを残していくわけにはいかない、と自分のこれからと同じように子どものことを考えていらっしゃいました。
・たとえ母ががんにかかっていても、自分は健康だと思っていたからショックを受けた。これからどうしようかと思った。入院と言われて半分以上は死を覚悟した。(40歳代後半・女性)
診断を受けたときにはがんということだけ聞き、どのステージにいるのか、どのような状態なのかといった詳細な情報は一切尋ねることができなかったといいます。がんと告げられてからはただ落ち込んでいたそうです。
・告げられた時は頭の中が真っ白になり落ち込んで、がんのステージといった詳細は5年目にして初めてきけた。(50歳代前半・女性)
ある方は、しこりがあっても乳がんとは診断されなかったため、長いこと定期検診を受けては異常なしが続いていたといいます。また異常なしと言って欲しいと思っていたところに乳がんと言われたのでショックがとても大きかったといいます。
・また異常なしといわれると思っていたらがんだったのでいきなりがんが見つかるよりも返ってショックだった。(40歳代前半・女性)
自分にはしこりがなかったため、医師から伝えられたがんだという診断を、何かの間違いだと思ってはじめは信用しなかったという方もいます。
・しこりも何もなかったから手術と言われても診断は間違いだと思っていた。(60歳代後半・女性)
・家族もがんにかかっていたし、やっぱり自分もそうなんだと驚きもしなかったし、心が座っていて平常心を失うことはなかった。(50歳代後半・女性)
自分ががんになったことを悲しむこともなく、治療や入院をしたという方もいました。
・病気というものがどういうものかもよくわからなかったから怖くなかった。(40歳代後半・女性)