生活 / 自分が思うがんの原因
がんと告げられたとき、自分なりにがんになった原因を考えます。生活習慣や食生活を考えなおしたり、がん家系の問題を考えたりされるようです。
ここでは、本人が考えるがんになった原因についての語りを紹介します。
ある方は、父親をがんで亡くしたことからもがん家系だという自覚があり、乳がんのチェックを常にしていたことを語ってくださいました。
・父が早くに亡くなっていることもあり、がん家系なんだと思っていた。そのため、しょっちゅう胸を触ったりして注意はしていた。(50歳代後半・女性)
ある方も、同じくがん家系が原因でがんになったのではないかと考えていました。このように、家族のがん体験を語られる人は、インタビュー協力者のなかに何人かいらっしゃり、がん家系を気にされている人は多いように思われます。
・健康だけが取り柄だったからがんになったのは不思議。がん巻き(がんの家系)が原因かと思う。(50歳代前半・女性)
また、ハードな仕事やストレスが溜まっていたことにより、乳がんになったのではないかと考えている人も何人かいました。女性の場合は、職場だけでなく家庭内のストレスにより病気になってしまったのでは、と原因を考える人もいます。
ある方は、仕事が忙しく、四六時中仕事のことを考えるような生活(で)によってストレスが溜まってしまったことががんになった原因ではないかと話されていました。また、仕事だけでなく、家庭内での役割や両親の世話などで土日も休みなく働いていたことによるストレスについても話されています。
・生活指導員の仕事ではプライベートでも仕事のことをずっと考えていた。そういうストレスが溜まって病気になったのかもしれない。(40歳代前半・女性)
・仕事も忙しいうえに、家では義理の両親2人を抱えていた。土日も休みなしで仕事をしていたこともありストレスで病気になったと思う。(40歳代前半・女性)
また、同様に、家庭内での嫁としての仕事でからだを粗末にしたことががんの原因につながっていると考えている方もいました。
・大家族に嫁にはいって、からだを粗末にしすぎたから、がんにつながっていったかもしれない。(30歳代後半・女性)
同じく家庭内でのストレスががん発病の原因とかんがえている方もいました。妻としての役割と子育て、そして仕事とのバランスに加え、夫との関係で苦労が多かったと語っていました。
・家庭内でのストレスが原因ではないかと思っている。(70歳代前半・女性)
これまで数人の方が原因として話されていたがん家系の問題やストレスなどとは異なり、独自の見解でがんになった原因を語られる人もいました。
・夜遅くまで起きているのが原因ではないかと思うが、それだけではないと思うのでよく分からない。(40歳代後半・女性)