診断時:40歳代後半

インタビュー時:診断から18年(2009年)

性別:女性   保健医療圏:八戸地域

世帯状況:夫婦のみ

備考:子宮がんも発病 

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 ――お母様ががんになられたとわかっても、まさかご自分がという感じですよね。

その当時は全然、そういう意識は持たなかったです。若さゆえ、元気だったゆえ、普段にどこか弱いとか、どうとかというのならまだしも、風邪もめったに引くということもなかったし、ただ、怪我はちょっとしたりするんですけど、怪我はまた別ものだから、病院にということはなかったですね、本当に。小さい体だけど弱々しくはなかったです。身長もない、お金もないけども、力はあるよというくらいにパワーがあったんですよ。

 

(どういうあれで発症するかは、それぞれの生活の環境でということだけれど、)環境をどう変えたらならないのか教えてほしいですよ。(笑)

 

これからどうしようと。「入院です。がんです」と言われたときは、半分以上は死を覚悟しました。今みたいに情報というのが自分の中にほとんどなかったんです。周りから取り入れる情報がそれまでになかったもので、だから、死んじゃうかもしれない、でも死にたくはない。

 

おうちの中を普段散らかしているから、片づけて行こう。でも、すっかり片づけてしまうと、「あの人は、やっぱりこういうあれで全部片づけて行ったんだな」と、自分の死んだ後のことまでちょっと考えてみたりして、やっぱり死にたくないから全部片づけないで行こうと思って、そこですごく葛藤して、子供たちにも「ちゃんとしなさいよ」ということは言いながら、泣く泣く入院しました。