診断時:30歳代前半

インタビュー時:診断から40年(2009年)

性別:女性   保健医療圏:上十三地域

世帯状況:

備考: 

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当時ではなかったみたいよ。そこならそこの病院に行けば、そこの先生に。

 

でも、亡くなったうちの人の父親が、私がA病院に来たでしょ。そして、先生に言われて、明日入院しなきゃならない、手術しなきゃならないって私が伝えたの。そしたら、うちの人の父親が、B市の病院へ、結局、先生がたくさんいるところに連れて行くって。B市の病院に連れて行くって言ったみたいです。

 

でも、私がここでもいいって言ったの。それはなぜかというと、その当時は付き添いがつかなきゃならなかったの。

 

――ご家族が付き添いで。

 

うちの母がついてくれるって。そうすると、B市まで行けば、うちの母がB市を知らないでしょ。だから、それだば(それだったら)だめだって。やっぱりここのほうが家からも近いし、私が「おじいさん、ここでやりますから」って言ったの。「そう言ったらなんだけども、B市さ連れていこうと思ってる」って言われたの。

 

昔の人は、おっぱいを取るっていえば、取れば人間、死ぬ、生きている人はあまりないって、そういうふうに信じてあったんじゃない? 私もそのとき、そう聞いてあったしね。だから、向こうのほうで精密な検査して受けたほうがいいんでないかって言われたけど、私、付き添いの人を頼んで行くっていえば、B市まで行けば、うちの母が町を歩くにも知らないと思って、私、いいって。そして、ここでやりました。

 

――お父さまは、ちょっとでもいい病院で。

 

いい病院っていえばなんだけどね。そう言ってました。