今やっと、セカンドオピニオンというんですか、それを言ってもいい時代になって、それもすごく、心の中に、心の丈夫な面の一つになっているんじゃないかしら。

今までは、そこの先生にかかると、かかるという言葉は悪いんですけれども、もう、神様みたいに、何とか言ってくださいとか、何とか治してくださいみたいに言っていたんですよね。ところが、今は自分の考え方一つでどうにでもできるという時代になってきたんです。

だから今は前と違って、随分と私のがんに対する気持ちも変わってきたなと思います。皆さんも多分そうだと思います。でも、一般の人はまだ、（セカンド）オピニオンの話をすると、「いや、おら（私）しゃべれない」とか、そういう人が結構いますよね。今はそういう時代じゃないんだ、しゃべっても何も悪くないんだということを言って、励ましてやってますけどね。

――Ａさんがご病気になったときは、そういう時代ではなかったんですか？

そのころは、全然そういうのは（情報も）何もない時代でした。