診断時:40歳代後半

インタビュー時:診断から18年(2009年)

性別:女性   保健医療圏:八戸地域

世帯状況:夫婦のみ

備考:子宮がんも発病 

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――そうですか。先ほど言っていた、2回目はいろいろ治療方法について説明していただけたと言っていますが、ちなみに、全部取るのと、今回やられたみたいに一部だけを取るというのは、どのくらいのメリット、デメリットがあるんですか?

 

やっぱり全部取ったときとは体への負担が大分違うと思います。やってみて、腕の上げ下げから全然違いますもの。

 

――初めのころはとてもつらかった?

 

つらい、つらい。肩が今も、夜に寝るときなんかはここに1枚、スカーフでもショールでも掛けないと寒くて眠れないです。夏でもここは寒いです。

 

――冷えるんですね。

 

手術して、退院した後は秋から冬になるころでしたので、体のここが寒かったです。

 

――肩?

 

そう、背中半分、肩のあたりから首にかけて寒いんです。だから、ここに1枚余計に掛けてこたつに入っているという感じでした。体の中からも冷たいですものね。何を着ても、掛けても。やっぱり保護をしなきゃと思ってそういうふうにして、背中から、こっち側だけ着るものが何かあればなと思うくらいつらかったです。出かけるときなんかでも。それがこっちのときはそういうのが全然ないです。

 

――部分的に取られたほうにはそういうのはないんですね。

 

そう。腕の上げ下げとかも、手術後のリハビリもこっちのときは必死でやっていましたが、それほど苦にならない程度で済みました。重たさ、痛さというのがないです。

 

――違いますか?

 

全然違います。体への負担がこんなに違うのかと、実感しました。両方やってわかりました。

 

――そうですか。ご自分が身をもって経験されてるんですね。

 

はい。確かに違います。